異世界の訪問者 1
この小説はフールさんの小説「ルイージの小説」の二次創作です。
-第1話-
ディメーンが僕の精神世界の中で消え去ってから数日が立った。
ディメーンが消え去り、記念に僕が所属する『猫の手』の社員や、ピーチ姫等の皆でキノコ城でパーティーが開かれた。
祝うかのようにクッパ軍が乱入するという事もあったが、パーティーは無事に終わった。
異世界からスピネルが僕の所へ送られて来てからまだ半年も経っていないが、一年以上は経ったように感じる日々だった。
そして、今日はスピネルとは別に行動している。スピネルはレサレサ嬢と待ち合わせがあるらしい。…もうオバケは勘弁だ。
今は土曜日の昼頃。僕は正体がバレないように眼鏡を掛け焦げ茶色のジャケットを着込んで変装をし、トレードマークである緑のオーバーオールと帽子は持ち歩き、一人で日課の散歩をしている。最近はスピネルと一緒に散歩する事が日課になりつつあったが、一人も悪くない。
森の綺麗な空気を吸い、日の光を浴びながら歩き続ける。
「わあぁぁ…!」
僕が散歩を堪能している時にふと遠くから叫び声が聞こえてきた。
瞬時にその聞こえた方向へと走り出す。
そして、ノコノコの子供が高い崖から落ちているのを見つけた。
「…!っ危ない!!」
咄嗟にそう叫んだ瞬間だった。